放射第19号線は中央区の京橋一丁目交差点から神奈川県境の新六郷橋に至る都市計画道路です。 昭和通りや第一京浜からなり、郊外側には4〜6車線の現道があるものの都市計画の幅員に不足する区間があります。
〔目次〕
放射第19号線(第一京浜 品川駅前)
写真出典〕当サイト撮影(H30.11)
放射第19号線の概要
| 現道 | 主要地点 |
|---|---|
| 放射第19号線 起点(中央区京橋一丁目) | 京橋一丁目交差点 |
| 昭和通り | 三原橋交差点 蓬莱橋交差点 |
| 第一京浜 | 新橋交差点 東新橋一丁目交差点 金杉橋北交差点 芝四丁目交差点 芝五丁目交差点 札の辻交差点 環状第4号線交点 北品川二丁目交差点 南品川三丁目交差点 大森海岸駅付近 大森陸橋 大森警察署前交差点 南蒲田立体 |
| 放射第19号線 終点(大田区東六郷三丁目) | 新六郷橋、東京都神奈川県境 |
放射第19号線は、中央区の放射第33号線(都道408号線、八重洲通り)の京橋一丁目交差点から、大田区の神奈川県境の新六郷橋に至る延長17.9kmの都市計画道路です 1) 。
放射第19号線の都心側は昭和通り(都道316号線)で往復8〜10車線で整備されています。
郊外側は第一京浜(国道15号)で往復6〜8車線で整備されている区間もあれば、現道が往復4〜6車線の区間もあって、一部の区間は整備事業が行われています。
記載の都市計画道路の整備状況等は、記事作成時に資料から読み取った概況です。 正確な情報が必要な場合は、都市計画の部署等に問い合わせて下さい。
路線の案内図
※ 縮小や拡大ができる路線の案内図です。 マーカーにマウスを置いたり、画面にタッチすると、交差点名等が表示されます。
※ ブラウザや携帯によっては案内図が表示されないこともあります。
放射第19号線の整備の概況
昭和通りの区間
放射第19号線起点、放射第12号線起点、放射第33号線交点 (京橋一丁目交差点)
放射第19号線の起点は中央区の放射第12号線(昭和通り、都道316号線)や放射第33号線(都道408号線、八重洲通り)と接続する京橋一丁目交差点です。
京橋一丁目交差点からは昭和通り(都道316号線)で、新橋交差点までは代表計画幅員44mで往復8〜10車線で整備されています。
放射第34号線交点 (三原橋交差点)
放射第34号線(晴海通り、都道304号線)が三原橋交差点で交差します。
放射第18号線起点 (蓬莱橋交差点)
放射第18号線(海岸通り、都道316号線)が蓬莱橋交差点で接続します。
第一京浜の区間
放射第28号線起点、補助第1号線起点 (新橋交差点)
放射第28号線(中央通り、国道15号)や補助第1号線(昭和通り、都道405号線)が新橋交差点で接続します。
新橋交差点からは第一京浜(国道15号、国土交通大臣管理)で、金杉橋南交差点までは代表計画幅員36mで往復8車線で整備されています。
環状第2号線交点 (東新橋一丁目交差点)
環状第2号線(環二通り、都道405号線、都道481号線)が東新橋一丁目交差点で交差します。
環状第3号線計画線交点 (金杉橋北交差点)
金杉橋北交差点(環状第3号線計画線交点)
写真出典〕当サイト撮影(R3.12)
環状第3号線の計画線と金杉橋北交差点で交差します。 環状第3号線は両側ともに未整備です。 金杉橋北交差点は高速都心環状線と第一京浜との交点の北に位置します。
金杉橋南交差点から芝四丁目交差点までは代表計画幅員36mで、往復6車線で整備されています。
補助第196号線交点 (芝四丁目交差点)
補助第196号線(旧海岸通り、国道130号、港区道)が芝四丁目交差点で交差します。
芝四丁目交差点から札の辻交差点の先までは代表計画幅員36mですが現道は幅員33m程度の往復6車線です。
放射第20号線終点 (芝五丁目交差点)
放射第20号線(日比谷通り、都道409号線)が芝五丁目交差点で合流します。
放射第21号線終点 (札の辻交差点)
放射第21号線(都道301号線)や補助第147号線(都道409号日比谷芝浦線)が札の辻交差点で接続します。
札の辻交差点の先から環状第4号線交点の手前までは代表計画幅員33mで、往復6車線で整備されています。 環状第4号線交点の手前は計画幅員36.75mですが、現道は幅員33m程度の往復6車線です。
環状第4号線交点 (品川駅前郵便局付近)
環状第4号線の計画線が品川駅前郵便局付近で交差します。
品川駅前郵便局付近から八ツ山橋交差点付近までは計画幅員36〜55mですが、現道は幅員33m程度の往復6車線で、品川駅西口基盤整備が行われています。
新八ツ山橋交差点から北品川二丁目交差点までは計画幅員30〜35mで、往復6車線で整備されています。
品川駅・田町駅周辺地域 (特定都市再生緊急整備地域)
品川駅・田町駅周辺地域は特定都市再生緊急整備地域で、民間提案をいかした都市開発や関連する公共施設の整備が進められています 1) 2) 3) 。 品川駅にはリニア中央新幹線やメトロ南北線の新駅が設けられます。 駅の東側では平成年代に鉄道の車両基地跡地等が高層ビル等に転換しています。 駅の北側では高輪ゲートウェイ駅が開業していて、鉄道の車両基地跡地等の開発が進んでいます。 駅の西側にはホテルや会議場などが多く立地しています 4) 。
1) 東京都の取組について〜品川駅・田町駅周辺地域のまちづくり〜(平成31年2月、第18回スーパー・メガリージョン構想検討会)
2) 品川駅・田町駅周辺地域整備計画(東京都都市整備局)
3) 品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2020(東京都都市整備局)
4) 品川駅周辺の地域特性とポテンシャル(品川駅 えきまちガイドライン、令和3年3月)
国道15号 品川駅西口基盤整備
出典〕東京国道事務所HP
国道15号の品川駅前は、京浜急行本線の下をくぐって横断歩道を渡る歩行者が多く、多くのバス停が狭い駅前広場や国道15号上に分散しているなど、交通結節点としての課題を抱えています。
環状第4号線交点から八ツ山橋交差点までの延長790mでは、計画幅員の36〜55mに拡幅して現道を往復6車線のまま西側に寄せて品川駅側にバスやタクシーの乗降場を設ける事業が、平成31年(2019)4月に事業化されています。
品川駅前の国道上空には2階デッキが設けられ、京浜急行本線が1階レベルに移設された後に設けられる東西自由通路や再開発ビルと直結する歩行者空間が設けられます。 新たなモビリティ(歩行支援)も計画されています 1) 2) 。
1) 品川駅西口基盤整備(東京国道事務所)
2) 事業概要(東京国道事務所 パンフレット)
事業(品川駅西口基盤整備)整備前の状況
写真出典〕当サイト撮影(R4.7)
京浜急行本線(泉岳寺駅〜新馬場駅間)連続立体交差事業
京浜急行本線の泉岳寺駅〜新馬場駅間の延長1.7kmの連続立体交差事業が令和2年(2020)4月に事業化されています。
この事業で品川区道八ツ山通り(補助第149号線)や旧東海道など3箇所の踏切が除却されます。 品川駅部では現在2階レベルにある京浜急行本線がJR線と同じ1階レベルに移設されるので、2階レベルで品川駅東西自由通路の延伸ができるようになります 1) 2) 。
1) 京浜急行本線(泉岳寺駅〜新馬場駅間)連続立体交差事業(東京都建設局)
2) 京浜急行本線(泉岳寺駅〜新馬場駅間)連続立体交差事業(京浜急行電鉄株式会社)
環状第6号線交点 (北品川二丁目交差点)
環状第6号線(山手通り、国道357号、都道317号線)が北品川二丁目交差点で交差します。
北品川二丁目交差点から大森海岸駅付近までは代表計画幅員35mですが、現道は幅員22〜24m程度の往復5車線です。
先の青物横丁交差点で補助第28号線(池上通り、都道421号線)と交差します。
補助第26号線交点 (南品川三丁目交差点)
補助第26号線(都道420号線、鮫洲大山線)が南品川三丁目交差点で交差します。
大森海岸駅付近
大森海岸駅付近(都心方向に向かって)
写真出典〕当サイト撮影(H30.11)
大森海岸駅の手前で京浜急行本線と交差し、その先に高速道路1号線(高速1号羽田線)の都心方向への鈴ヶ森入口が接続しています。
大森海岸駅付近は構造物にあわせた広い都市計画になっていて、往復4〜8車線で整備されています。 その先は大森陸橋の手前まで代表計画幅員50mで往復8車線で整備されています。
環状第7号線交点 (大森陸橋)
環状第7号線(環七通り、都道318号線)の大森東交差点の上を大森陸橋で越えます。
大森陸橋の手前から大森警察署前交差点までは代表計画幅員42mで、往復8車線で整備されています。
放射第17号線起点 (大森警察署前交差点)
放射第17号線(産業道路、国道131号)が大森警察署前交差点で分岐します。
大森陸橋部は計画幅員35mで整備されていて、その先は東蒲田二丁目交差点までは計画幅員35〜50mですが、現道は幅員23m程度の往復4車線で街路事業(放射第19号線 梅屋敷)が行われています。
放射第19号線(梅屋敷)街路事業
事業(梅屋敷)用地取得状況
写真出典〕当サイト撮影(R7.7)
大森町駅入口交差点(大田区道交点)から東蒲田二丁目交差点(多摩堤通り、都道11号線、補助第36号線交点)までの延長1,190mは、放射第19号線(梅屋敷)として現道幅員23m程度から計画幅員35〜50mへの拡幅が行われています。
放射第19号線(梅屋敷)は平成15年(2003)3月に街路事業の認可を得て、用地取得が進められています。
補助第36号線交点 (東蒲田二丁目交差点)
補助第36号線(多摩堤通り、都道11号線、未供用)が東蒲田二丁目交差点で交差します。
東蒲田二丁目交差点から南蒲田立体を越えて東六郷一丁目交差点までは、計画幅員50mですが現道は幅員23m程度の往復4車線で改築事業(国道15号 蒲田駅周辺整備)が行われています。
国道15号 蒲田駅周辺整備(多摩堤通り〜京急空港線間)
多摩堤通り〜京急空港線間の現況
写真出典〕当サイト撮影(R7.7)
補助第36号線(多摩堤通り、都道11号線、未供用)交点から京急空港線交点までの間は国道15号 蒲田駅周辺整備の関連で整備されています。
国道15号蒲田駅周辺整備では当初、起点側は京急空港線交点で現況幅員27.5mの往復4車線にすり付ける計画でした。 その後、京急の駅舎用地の引渡しを受け都市計画幅員50mで安全な線形で整備することとなり、整備が進んでいます 1) 。
1) 一般国道15号蒲田駅周辺整備(平成24年9月18日、関東地方整備局事業評価監視委員会)
京急蒲田駅付近連続立体交差事業
京急空港線の高架
写真出典〕当サイト撮影(H30.10)
京急蒲田駅付近連続立体交差事業(都市高速鉄道京浜急行電鉄本線(平和島駅〜六郷土手駅間)及び同空港線(京急蒲田駅〜大鳥居駅間)の連続立体交差事業)は平成12年(2000)12月に事業認可を得て、平成22年(2010)5月に上り線が、平成24年(2012)10月に下り線が高架化され、放射第19号線の踏切が除却されました 1) 。
1) 京急蒲田駅付近連続立体交差事業について(連続立体交差事業(事業完了箇所)パンフレット)
2) 京浜急行本線及び同空港線(京急蒲田駅付近)連続立体交差事業の全線高架化までの記録(youtube、東京都)
国道15号 蒲田駅周辺整備
事業(蒲田駅周辺整備)概況
写真出典〕当サイト撮影(R7.7)
京急空港線交点から南蒲田立体を経て東六郷一丁目交差点までの延長980mで環状第8号線と立体交差する蒲田駅周辺整備が行われています。
蒲田駅周辺整備は、従前、現道幅員23m程度の往復4車線の道路が平面交差をしていたところ、平成14年(2002)に変更した都市計画幅員の50mに拡幅し、本線往復4車線がアンダーパスで環状第8号線の下を越え、側道往復4車線が南蒲田交差点で環状第8号線に接続します。
平成13年度(2001)に事業着手し、立体交差は平成24年(2012)に開通し、側道の整備などが進められています 1) 2) 。
1) 蒲田立体交差事業(川崎国道事務所)
2) 一般国道15号蒲田駅周辺整備(平成30年7月5日、関東地方整備局事業評価監視委員会)
環状第8号線交点 (南蒲田立体)
環状第8号線(環八通り、都道311号線)の下を南蒲田立体でくぐります。
南蒲田立体は改築事業(国道15号 蒲田駅周辺整備)で整備されています。
南蒲田立体の先から新六郷橋の手前までは、代表計画幅員50mですが現道は幅員23m程度の往復4車線です。
放射第19号線終点 (新六郷橋、東京都神奈川県境)
放射第19号線の終点は東京都大田区と神奈川県川崎市川崎区との境の多摩川を渡る新六郷橋で、川崎市側は川崎3・1・1号線(国道15号線、国道15号)として都市計画されています。
新六郷橋の取り付け部は計画幅員50〜58m、新六郷橋は計画幅員37mで、往復5〜6車線で整備されています。